lawyers
Mao Kasahara
子ども、学校、いじめ、不登校、虐待、性加害・被害、犯罪心理鑑定などの分野に力を入れています。
単なる法律知識の提供に止まらず、法的な思考力として、生起する事象の背景事情を見立てて全体的な紛争解決の指針・方向づけを行うよう心がけています。
たまに弁護士という仕事に対してのやりがいを聞かれるのですが、個人的には、困り事を抱えている依頼者を面前にして、自身の達成感・やりがいを探求することは失礼、不遜であるように感じています。
兎にも角にも、困り事を抱いている依頼者に寄り添い、精一杯、自身の出来る限りのことを尽くすのみです。そのためにも、日々の研鑽や経験の浅い弁護士の意見、悩み事、経験談を敬意をもって聞くこと、何よりも依頼者に対する誠心誠意は常に意識しています。
忘れられないエピソードがひとつ。
証人尋問期日の直前、大事な証人に確認の電話を入れた際、証人尋問の日程を繰り返し伝えていたにもかかわらず、「その日は会議で1日差し支えます。裁判所には私は死んだと伝えてください(笑)」と一方的に電話を切れらたことがあります。
ツー・ツー・ツーと通話が切れている受話器に向かって、人生で初めて「ちょっと待ってー!」と叫んでしまいました…。
母、父、姉の四人家族。平凡で、世間知らずな子供時代でしたよ。
他人と違う行動をすることを恐れ、周囲からどのように見られるのかをいつも気にしていた気がします。また写真的記憶から論理的思考を身につけ、自我を意識するようになりました。
母が地域のサッカー倶楽部に誘ってくれ、大切な仲間を得ました。現在は交流は途絶えてしまっていますが、他者との交わりの原点となりました。
得意な科目は国語。登場人物の心情を想像することが好きでしたが、未だに不可解な話があります。
「手袋を買いに」という話の中で、子どもの狐が母狐に片方の手を人間の手にしてもらい、人間の町へ手袋を買いに行くのですが、子狐は間違えて狐のままの方の手を人間に差し出してしまいます。これを見た店の人間が、狐と知りつつも普通に接してあげた場面で、人間の心情はどんなものであったのか?という問題があり、私は答えられませんでした。
人間は、母狐が子狐の片方の手を人間の手に化けさせた経緯を知らないはずなのに(狐が狐の手を差し出しただけのはずなのに。他方の手が人間の手に化かされていることを知らないはずなのに。)、なぜ、子狐とその母親のやり取りを知っていたかのように、優しく接することができたのか? 理解できません…。
大学時代、初めてのアルバイトはSUBWAYというサンドイッチ専門店でした。
そこで印象的だったのが、日本人は大抵メニュー通りのオーソドックスな注文をしますが、外国人はパンにトマトとオリーブだけなど、積極的に自身の味覚・感性に基づいた注文をすること。国民性の違いに驚きました。
現在は家事に育児に、多忙な毎日を過ごしています。
趣味は美術鑑賞。掃除も好きですね。
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- 感性に富んだ事務所だと思います。
- 経歴
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東京都出身
- 2002年
- 中央大学法学部卒業
- 2006年
- 中央大学法科大学院修了
- 2007年
- 弁護士登録
長野総合法律事務所入所
- 所属弁護士会
- 大阪弁護士会(登録番号 36829)
- 主な取扱分野
- 大阪弁護士会子どもの権利委員会(学校部会)、大阪府教育委員会スクールロイヤー、市町村教育委員会の学校問題解決サポート・チーム、いじめ専門委員などに所属する。子どもを中心にした活動をし、いじめ・不登校・体罰などの学校問題、少年事件・刑事事件・裁判員裁判も複数取り扱うほか、子ども達の居場所作りを考えるNPO法人、母子生活支援施設など、各種団体の理事、アドバイザーも務める。元大阪市人権擁護委員。
- 所属団体
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- 一般社団法人もふもふネット(性犯罪者支援団体)
- SACHICO
- 一般社団法人司法心理研究所
- NPO法人子どもシェルターぬっく
- NPO法人 サニーサイドスタンダード
- 過去の実績
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- 著書
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- 季刊刑事弁護87号
- 事例と対話で学ぶ「いじめ」の法的対応(エイデル研究所)
- スクールソーシャルワーカー養成テキスト(中央法規出版)
- 座右の銘
- 意思あるところに道がある。